【23日目】わたしは「あなた」にただただつたえたいのだよ

7 12月

この記事は以下から転載しております。

http://hikaringo.tumblr.com/post/37335448638/devlove-advent-calendar-2012-professional

こんぴろさん、6日はお誕生日だったとのことで、おめでとうございます!! ますます素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。私もドラゴンズファンなので仲良くしてください!w

自己紹介

本日12月7日を担当させていただきます、フジタジュンコ(@junko_fujita)と申します。
なぜ私が「7日に書きます!」と言ったかというと、水樹奈々が好きだからです。本日は「23」日目なのでツメが甘かったです。反省です。
現在、ホスティングサービスおよびウェブアプリケーションサービスの提供会社でインフォメーションアーキテクトとして働いています。ホスティング(インフラ)側の販促サイトやユーザーコントロールパネルの情報設計などがメインの仕事です。
社外では、chachakiさんもおられるhcdvalueや、産業技術大学院大学や他セミナーで人間中心設計(HCD)、ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD)について学んでいます。
DevLOVEでは、勉強会が弊社で行われるときによく立ち合いをしていますので、みなさんとすれ違ったりしたこともあるかもしれません。今後ともよろしくお願いいたします。

私にとっての”Professional”

先に結論から申し上げますと、私にとっての”Professional”とは、

自分の核となるもの(芯、軸、と言い換えてもいい)を持ち、誰かに何かを「つたえる」ための手立てをそれに沿ってスパイラル状にいろんな人やものを巻き込みながら試みつづける(られる)(人の)こと

です。

私は肩書きとしてはインフォメーションアーキテクトなんですが、基本は「何でも屋」なので、ビジュアルデザインもライティングも、ウェブに関するいわゆる「ガワ」の部分なら何でもやります。
「何でも屋」属性が強すぎるせいか、自分の仕事の意義についてはあまり深く考えることがありませんでした。ただ、ここ1、2年で、コミュニティで勉強したり、外部の講座を受講したりすることで、異業種・異職種の方々と接するようになって、やっと自分の仕事の意義(どういう意味をもつのか?)を考えるに至ったように思います。
IAとしての業務が増え、ビジュアル面だけでなく、コンテンツの設計も行うようになって、私の仕事は誰かに「つたえるため」のものである、という、ごくごく当たり前のことに気付いたのも、比較的最近のことです。
ウェブ制作に携わっていると、新しいさまざまな技法をどんどん追いかけねばならない、という強迫観念のようなものがありますが、でも、「つたわる」のであれば、手段はどうでもいいのです。それこそ、ウェブにすらこだわらなくてもいいんじゃないか、と思っています。つたえたい誰か(たとえばお客様)は、インターフェイス(たとえばウェブサイト)を求めているわけではなくて、その向こうにある何らかのもの(たとえばサービスを受容することによる体験)を求めているからです(もちろん、これはインターフェイス込みの体験なのですが)。
この、「つたえるためなら手段は問わない」ということ、「だれかにつたえるための仕事をすること」が自分にとっての「核」となるものなんじゃないかと思います。
そうはいっても、実際の仕事の中では、すごくぶれるし、迷うし、不安にもなります。「核」を大事にしながら、保ちつづけながら、誰かにつたえるためのこころみをしつづける、というのは、非常に困難です。それでも、そうありたい姿です。

でもこれは、べつに何かすごい特殊な技能でなくてもいいんじゃないかとも思います。

たとえば、会社にかかってきた外線電話を2コールできっちり取る、とか。
電話のプロは2コールで取るそうなんです。というのも、「お客様を待たせない」のが重要、でも、「1コールで取るとビックリされるので2コールまで待つ」という徹底した気遣いによるアクションなんですが、こうしたことを徹底して行えるのはプロフェッショナルだなあ、と思うのです。

もうちょっと広げれば、ドン・キホーテのあの魔窟のような店内とか。
ドンキの中の人に聞いたのですが、あれは消防条例と闘いつつ、意図的に、かなり狡猾に演出しているそうなのです。入店したお客様が意図したところにすんなり行ける、ということは「普通」で、それを求めるのならば、コンビニに行けばいい。ドンキに来たからには店を出た時に「やり残した」感を作れ、という徹底的な「対・お客様」の思想に基づいています。これもプロフェッショナルです。

いずれにしても、これらは「あなたに何らかつたえる(つたえたい)ことがある」という(ビジネスとしてはお金と不可分ですが)、確固とした意思表明で、私はそこに”Professional”を見るのです。

つたえられるものとは

そうは言っても、「つたえたいこと」と「つたわること」は別物でもあったりするので、ここにまさに「つたえること」の複雑さがあります。

私の問題意識のひとつが、

ひとはどうやってことがらを認識し、言葉や動作といった外部性(あるいは身体性)、または他者(あるいは関係性)によって、ことがらそのものから、認識そのものからズレていくのか

ということです。

人間の体験(思考を含む)にはあらゆるシステムが介在するので、このズレというのは不可避で、むしろわれわれが普段接しているのは何らかのものがズレたそのあとの残滓でしかない、というふうに考えています。
このことから私はコミュニケーションはまさしく不可能性そのものである、という立場でいます。互いが互いの「残された何らかのもの」を掬うことから、我々の関係性は成立していると考えると、まず、「正しく何らかのものが自己/他者につたわる」ということそれ自体を疑ってかからねばなりません。
互いが互いにズレているところのもの(のこされたもの)で接しているのに、まるで「いま-ここ」に「ある」かのように誤解し、誤解しつづけながら関係性が成り立ち、変容していくのです。

私は人間(を含む関係性)の体験をこのようにとらえており、UX(ユーザー体験)は人間(いわゆる主体/自)単体では成立せず、”他”との関係性によってぐるぐると自/他ともに解釈されつづけていくことなのではないか、と考えています(もちろんこれはUXの「定義」ではなく、私個人による「人間の体験」についての解釈です)。
UXDが、これをしくみ化し、産業として経済にくみこむことであって、この「定まらない、揺れ動く自-他の関係性」(自-他に含まれるものは人間とは限りません)を対象にしていくことだとすれば、非常に困難で、かつ、様々な”他”なるものを巻き込んでいく、ドラスティックなこころみなんじゃないでしょうか。この動きの中で、どのようにして「つたえ」ればいいのか、「つたわる」のか、と、考えつづけること、こころみつづけることが、私にとっての”Professional”とつながっているように思われます。

長い! そしてやたら()や「」が多い!

ひさびさに「うんこ」というワードのないブログを書きました。このワードがないと「もしやブログが乗っ取られたのでは…」と不安に思うかたがいらっしゃると思うので最後に記しておきます。うんこうんこ。

今回、”Professional”ってなんだろう? と考える機会をいただき、ありがとうございました。
皆様のブログを拝見しながら、そして自分の考える理想の姿を言葉にしながら、私も”Professional”と呼ばれる人になりたいなあ、という思いを強くしました。

バトンタッチ

さて、明日12月8日は私の大好きなTO様です!
TO様は、私のあこがれの”Professional”な方なので、どんな記事を書かれるのかすっごく楽しみです!

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コメント / トラックバック2件 to “【23日目】わたしは「あなた」にただただつたえたいのだよ”

  1. takepu 12月 7, 2012 @ 2:04 am #

    「うんこ」伝わりました。じゃなくって。

    ご自身のプロとしての目標が「つたえること」であり、そこを目標に取り組まれていることを、文面から強く感じました。

    ご自身が書かれている下記の「プロの定義」、既に当てはまっているようにお見受けしました。

    『自分の核となるもの(芯、軸、と言い換えてもいい)を持ち、誰かに何かを「つたえる」ための手立てをそれに沿ってスパイラル状にいろんな人やものを巻き込みながら試みつづける(られる)(人の)こと』

    • フジタ 12月 13, 2012 @ 6:16 pm #

      takepuさん、コメントありがとうございます!
      うんこ伝わってよかったです!(じゃなくて)

      まだまだプロにはほど遠く、私と一緒に仕事をしている人が読んだら怒るかもしれませんw 日々精進していきたいと思います!

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